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CHALLENGE STORYチャレンジストーリー
子どもたちにゴルフの楽しさを。
ファースト・ティ
プロジェクト。
Naoko Kashiwagi 柏木 奈緒子

オペレーション部門の総合職として2011年入社。現在は、ゴルフ事業本部事業企画部において、各ゴルフ場で開催されるトーナメントの運営、関連企業との折衝、トーナメントのプロモーションとして全国ゴルフ場にて各種イベント運営に携わる。

OUTLINEチャレンジの概要

ファースト・ティは、ゴルフを通じて、子どもたちに豊かな人生の価値観、健全な人格形成を促進する教育プログラムである。1997年にアメリカで始まり、これまでに世界1500万人以上の子ども達が参加してきた。
ゴルフならではの礼儀や相手への思いやり、スポーツマンシップを、言葉で伝えるのではなく、体感して身につけ育てていく本プロジェクト。ゴルフをしない子どもたち、またその家族がゴルフ場を訪れるきっかけとなるように、ファースト・ティプロジェクトがスタートした。

ゴルフの魅力とスポーツの楽しさ。
ファースト・ティを通して子ども達へ届けたい。

「私は学生時代にゴルフを始めましたが、練習するにはある程度のお金が必要だったり、練習の場が限られるなど、気軽にゴルフに触れられる環境がないことは確実にゴルフ普及の弊害になっていると感じていました。もっとゴルフが家族や友達と趣味として気軽に楽しめるスポーツになるため、そしてもっとゴルフが子どもたちにとって、身近に感じてもらうための取り組みがこのファースト・ティなんです。」そう強い想いを語る柏木。

柏木の学生時代は、ゴルフを趣味とする若者がまだ少なかった時代。競技(ゴルフ部等に所属)としてのゴルフが主流だった。そんな状況を変えたいと思いアコーディア・ゴルフに入社した柏木は、ファースト・ティというプロジェクトが始まると聞いたとき、真っ先にその手を挙げた。「ファースト・ティを通じて、ゴルフ=紳士のスポーツというイメージを無くし、誰でもできる楽しいスポーツであることを伝えたい。」そう強く心に思った。

理想と現実のギャップ。
イベント運営の難しさと喜びを知る。

「イベント参加者にはもちろん、当社の社員たちにファースト・ティの意義をどう伝えるか。そのことをよく話し合いました。」そう語る柏木は、理想と現実のギャップにイベント運営の難しさを感じていた。ファースト・ティは確かにゴルフの未来を考えた時にとても有意義なプロジェクトだ。ただし現実問題として、目の前の主業務で多忙な社員たちにとって、ファースト・ティへの優先順位は低いものだった。「イベントの実施中は、子どもたちの安全をしっかり見守らないといけない。だから、どうしてもある程度の運営スタッフの数が必要だったんです。」ファースト・ティを成功させるため柏木は、ファースト・ティプロジェクトへの想いを社員たちに届け続けた。そして、その想いは社員たちの心に届く。イベント運営に必要な人員が集まり、イベントは無事開催の日を迎えた。

また、ファースト・ティとPGAシニアツアーとのコラボイベントでも気が抜けない状況は続いた。「大会のスケジュールがとてもタイトになってしまい、その調整作業が大変でした。当日は試合の流れによって選手たちとの交流イベントのスケジュールを調整して頂き、なんとか無事プログラムを進行させることができました。また、子どもたちの予測を超えた行動には常にハラハラしていました。でものびのびとゴルフを楽しむ姿を見て、ファースト・ティに参加して本当に良かったと思いましたね。」イベントを振り返り、柏木は嬉しそうにそう語った。

子ども達の笑顔が溢れたファースト・ティ。
ゴルフの未来を
切り開くプロジェクトへ。

「ファースト・ティ プログラムの中で、子ども達がお友達に対して思いやりを持って接している場面を見たとき、またゴルフをしたことがない親子が初めてゴルフ場にきて『こんなに広大で緑が豊かで綺麗なところだとは思わなかった』と驚いて声を掛けてくれたとき、自分の仕事がまた一段と好きになりました。」柏木はプロジェクトを通じてゴルフ場で働く誇りを改めて実感していた。「当社だからできる社会との関わり方について、考えるきっかけになりました。全国にゴルフ場を運営する当社なら、土台さえ整えば、このプログラムを全国で開催することもできるはずです。ファースト・ティは、今まで閉鎖された空間だった“ゴルフ場”への入り口を、大きく開く取り組みになると思います。」そう語る柏木は、次の未来に目を向けていた。

「学生時代に比べて、ゴルフはカジュアルなものになりましたが、ファースト・ティプロジェクトの経験を活かして、今後はさらにゴルフのイメージを一新し、業界を盛り上げていきたいです。」みんなにとって、ゴルフが身近になるそんな未来がすぐそこまで来ている。