Follow us
CHALLENGE STORYチャレンジストーリー
芝管理に貢献する技術研究所の設立。
世界に誇る管理技術はここから始まる。
Shinjiro Minamijima 南嶋 晋二郎

コース管理部門の総合職として2011年入社。現在は、技術研究所にて、全国各地にあるゴルフ場の芝管理に関わる試験データや資材の情報発信、試験等を通じた様々な管理ノウハウの確立に携わる。

OUTLINEチャレンジの概要

アコーディア・ゴルフの高いコース管理技術。それはスタッフたちの絶えまぬ努力と最先端のテクノロジーに支えられている。その管理技術のバックアップ組織となるのが技術研究所である。
環境負荷・作業量・コストの軽減化を目指し、サスティナブルなゴルフ場運営が可能となった。地球環境にやさしく、質の高いコース管理を実現するために、技術研究所の設立プロジェクトが始まった。

技術研究所の立ち上げ。
ゼロから試行錯誤の日々が始まった。

「実は最初、技術研究所への異動に少し躊躇していました。やはり、心のどこかにお客様がゴルフをして喜んでいる姿を見ていたいという気持ちがあったのかもしれません。」そう語るのは、技術研究所の立ち上げを任された南嶋である。研究所開設にあたり、大学時代に土壌分析を専攻していた南嶋に白羽の矢が立った。当時、ゴルフ場で勤務していた南嶋は当時の仕事に大きなやりがいを感じていた。でも、アコーディア・ゴルフの技術力向上に不可欠となる研究所開設の話を聞き、よりよい未来のためにと立ち上がったのである。

「まずは、分析室を作るところからスタートしました。もともと客室だった場所を解体して、まるで家のリフォームをしている様で、すこし戸惑いました。分析室が完成した後も研究所の開設日はすでに決まっているので、それまでにある程度の作業工程を確立させる必要があり、正直かなり焦っていました。」そんな環境の中でも、南嶋は着実に作業を進めていった。最初から完璧なシナリオを想定するのではなく、“徐々にいい方向へと進んでいけたら”そんな気持ちで作業に取り組むことで、だんだんと緊張が和らぎ、仕事がスムーズに進むようになった。そして、技術研究所は予定通り、開設の日を迎えたのである。

管理技術が大幅に向上。
全国のゴルフ場を裏で支える存在へ。

研究所が開設してから、徐々に芝管理の研究が進んでいった。そして、研究の進展と同時に、アコーディア・ゴルフと兄弟会社のネクスト・ゴルフ・マネジメントが運営する全国のゴルフ場全体で管理技術の向上が見られるようになった。南嶋はその成果を実感していた。「ゴルフ場の現場にいた時にはあまり実感しませんでしたが、グループで多くのゴルフ場を運営しているというメリットは、研究所に来てからよく実感しています。全国各地に多数の運営ゴルフ場がありますが、気候や管理機械、土壌条件などがそれぞれ違うため、同じ資材を使用する場合でもコースが違えば、使用目的が微妙に異なることがあります。サンプルがたくさんあることで、それぞれのコースに合ったよりよい管理方法の確立に大きく役立っています。」

アコーディア・ゴルフグループのゴルフ場の特徴は、全国どこに行っても高水準のコースクオリティを提供できる点にある。それを支えているのは、他でもない技術研究所の存在だった。「今後、さらに保有コース数が増えたとしても、コースクオリティは変わることはありません。それだけ高い技術力と質の高い管理ノウハウを私たちは確立しています。」そう語る南嶋は、アコーディア・ゴルフのさらなる飛躍と未来への可能性を感じていた。

さらなる技術革新へ。
世界中にその技術力を広めていく。

「時代のニーズに合わせて変化できることが、長く繁栄できるかどうかの鍵だと思う。」今後の展望を聞かれて南嶋はそのように語った。「同じ事をやっていても時代が変化していけば、違った結果になることもあります。だからこそ、同じことでも飽きずにやり続けてみること、常に新しいものを取り入れて柔軟に対応していくこと、この2つをいつも心がけて業務に取り組んでいます。」変化を恐れず常に挑戦する姿勢が、アコーディア・ゴルフの技術力を根底で支えている。

続けて南嶋は、アコーディア・ゴルフだけでなく、技術を日本国内、ひいては世界中に発信していく大切さを語った。「技術力の高さはアコーディア・ゴルフにとって大きな財産です。でも、それだけじゃゴルフ業界やスポーツ全体を盛り上げるためには足りないと思うんです。現在、サッカーやラグビーなどスポーツターフ全般における芝管理の大まかな設計図づくりを、分析機関や各施設の管理責任者と共同で進めています。このように、今までは社内だけで利用していた情報を、日本中や世界中に発信して、社会全体に貢献できたらいいなと思っています。」アコーディア・ゴルフの技術研究所は、世界視点で活躍のフィールドを広げている。